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KBSの賭け、ついにマ・ドンソクの『トゥエルブ』が快挙

MHN|2025-08-24 13:52

8月23日夜、マ・ドンソクが10年ぶりに家庭のテレビ画面に戻ってきた。その舞台となったのはOTTや映画ではなく、近年ドラマの不振で危機に陥った地上波放送局KBSだった。初回放送から全国視聴率8.1%(ニールセンコリア調べ)という圧倒的な数字を叩き出した『トゥエルブ』。果たして彼の“拳パワー”はスクリーンを超えて、停滞する放送局の救世主となれるのか。期待と不安が入り混じる大きな挑戦の幕が上がった。

『トゥエルブ』はKBSが社運を賭けて制作したプロジェクトだ。週末ドラマに続き、「土日ミニシリーズ」という新たな放送枠で公開された最初の作品だからだ。ここ数年、5%を超える視聴率すら至難の業だったKBSドラマの“暗黒時代”を断ち切る重大な任務が、『トゥエルブ』に託された。そして、その先頭にはマ・ドンソクが立っている。『38サギドンデ』以来、9年ぶりとなるドラマ復帰。“千万俳優”とも称される彼の名は、KBSにとってこの上ない興行保証となっただろう。

「十二支ヒーロー」、最も韓国的なものは世界的なものとなるか

マ・ドンソクが切った切り札は「韓国型ヒーローもの」だ。マーベルヒーローとは違い、私たちに馴染み深い「十二支」をモチーフにした独創的な“K-ヒーロー”ジャンルの誕生だ。マ・ドンソクは「東洋的な色彩を盛り込んだヒーローものに挑戦したかった」と語り、企画や脚本段階から直接制作に参加して独自の世界観を築き上げた。トラの天使「テサン」(マ・ドンソク)をはじめ、サル「ウォンスン」(ソ・イングク)、ドラゴン「ミル」(イ・ジュビン)など、各動物が持つシンボルをアクションや能力に溶け込ませたキャラクターたちは新鮮な魅力を放つ。

この「最も韓国的」な題材をKBS(国内)とDisney+(グローバル)で同時公開する大胆なプラットフォーム戦略は、「最も韓国的なものが最も世界的なものになり得る」という公式を証明しようとする野心的な挑戦だ。Netflixの『K-POPデーモンハンターズ』成功以降、高まるKファンタジーへの期待に応えられるのか、世界中が注目している。

期待と不安、「マ・ドンソクアクション」のジレンマ

初回の高視聴率は、大衆が「マ・ドンソク印アクション」をどれほど待ち望んでいたかをはっきりと示している。悪役を一撃で倒す彼の爽快なパンチは、今も強力なヒットカードだ。しかし同時に、『聖なる夜:デーモン・ハンターズ』の興行失敗で見られたように、似たイメージの消費に対する視聴者の疲弊感や批判も湧き上がっている。

マ・ドンソク自身も制作発表会で「アクションシーンだけ見れば似ているかもしれないが、文脈が違う」と説明せざるを得なかった状況は、彼自身が乗り越えなければいけない最大のハードルが「自分自身」であることを物語る。『トゥエルブ』の成功は、“マ・ドンソク”というお馴染みのジャンルの中で、どれだけ新しい変化を見せられるかにかかっている。

「マ・ドンソクジャンル」の試練盤、KBSの運命を握る

『トゥエルブ』の成功は単なる1作品のヒットにとどまらない。マ・ドンソクにとっては「マ・ドンソク式アクション」がいまだに有効な興行公式であることや、「製作者」としての力量までが問われる試練の場だ。KBSにとっては、停滞していたドラマ王国の名誉を取り戻し、新たな編成戦略の成功を宣言するシグナルとなるべき局面である。そしてKコンテンツにとっては、「十二支」という東洋的モチーフがグローバル市場で通用するかどうかを占う重要なリトマス試験紙となる。

期待と不安が渦巻く中でスタートした『トゥエルブ』。果たしてマ・ドンソクはこのすべての重圧を乗り越え、自身とKBS双方に「華やかな日々」をもたらすことができるのか。K-ドラマの未来は、まさに彼の肩にかかっている。

「この記事は、元の韓国語版をAIの助けを借りて翻訳し、その後、ネイティブの記者が編集しました。」

写真=MHN DB, STUDIO X+U

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